
また海外へ行けるその日まで。ニューヨーク・フィルの名演を自宅で
新型コロナウイルスの影響で、7月19日まで全ての公演が中止されていたニューヨーク・フィルハーモニックオーケストラですが、来シーズンのプログラムが発表されています。
オープニングガラコンサートは9月16日にバイオリニストの巨匠イツァーク・パールマンを迎え、ヤープファンズウェデン指揮で、ブルッフの「ヴァイオリン協奏曲第1番」とベートーベン「交響曲第7番」を予定。その頃までに状況が好転すればいいのですが、それまではニューヨーク・フィルの魅力を自宅でたっぷりと堪能してみてはいかがでしょう。
先日紹介したメトロポリタン・オペラ同様、ニューヨーク・フィルも過去の名演を公開、無料で鑑賞することができます。公式サイト内に設けられた「NY PHIL PLAYS ON 」がそれ。直近の公開のプログラムはここで、バックナンバーはリンク先のYouTubeで鑑賞できます。
ただ、高品質のアーカイブを持つメトリポリタンと違い、こちらは公演によって若干のばらつきがあるようです。その分動画だけでなく、ラジオやインタビュー、子供向けコンテンツや団員達のリモート演奏もアップされています。
映像はすべてYouTubeを利用していますが、「opus」という高音質のソースを使っているので、自宅のオーディオでも十分楽しめます。ただ注意したいのは、同じ映像をYouTubeのサイトから視聴すると、途中に何度もCMが入ってしまいます(有料のYouTubeプレミアム会員を除く)。CM視聴を避けたい人はニューヨーク・フィルの公式サイトからアクセスしましょう。
ラジオ放送は「サウンドクラウド」という仕組みを使っていて、これも高音質再生ができます。ほかにもデジタル・アーカイブにはニューヨーク時代のマーラーの足跡を追うコンテンツなど、ニューヨークとニューヨーク・フィルを知る情報がいっぱい詰まっています。
ニュースレター(https://nyphil.org/newsletter)に登録すると、最新のアーカイブ情報が送られてきます。またニューヨークに行ける日まで、アーカイブでニューヨーク・フィルを堪能しましょう。